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大学院を中退する場合の就職活動
大学院を中退する場合、一番気になるのは就職についてだと思います。
ここでは独立、起業するために中退したケースや、既にアルバイトとして働いている企業に就職する選択肢を持っている人は考慮に入れない前提でお話しします。
基本的には「既卒」「第二新卒」という枠で活動すると思いますが、最近の傾向として卒業後3年以内は「新卒」扱いされる可能性があるので、選択肢に入れても良いと思います。
ちなみに私は中途採用のサイトから、現在の会社に応募して、「新卒」採用の枠で選考を変更していただいて大卒の新卒扱いで採用していただきました。
では、大学院を中退した場合に、どのように就職活動を進めていけばよいのでしょうか。
以下方法を書いていきます。
- 大学院を中退した・する理由をポジティブな理由に言い換える
- 今後の将来設計を考える
- 基本的に「既卒」で企業に応募する
順番に解説していきます。
大学院を中退した・する理由をポジティブな理由に言い換える
正直大学院を中退するという選択をした時は、清々しいくらいに開き直っていたり、逆に落ち込んでいたり、どちらかの感情に偏っているかと思います。
かく言う私は開き直っていました(笑)
ただ、就職するという選択肢を取る場合、中退するという選択をした自身の決断には責任を持って伝えていかなければなりません。
企業は人を雇う場合、「定着しそうか」「活躍しそうか」ということが重要なので、この「定着しそうか」と言う部分で特に不安を与えない方が良いです。
なので「研究がめんどくさくなったから」「学業に着いていけなくなったから」「大学院は人生のモラトリアムを謳歌するためだったので」などネガティブな印象を与える理由はポジティブな理由に言い換える、または創り出す必要があります。(あくまでも嘘のない範囲で)
ここでは受け入れられやすい理由を列挙していこうと思います。
比較的受け入れられやすい理由
- 経済的理由
- 家庭の事情
- 将来の方針転換
これは言うまでもないですが、経済的理由や家庭の事情などによる中退は仕方がないと受け取ってもらいやすいです。
ただ、あくまでも前向きに今後のことを考えていると言う姿勢は崩さないようにしましょう。
将来の方針転換というのは技術者、研究者に寄った職種でない限り使いやすいです。
ここを応用してネガティブな理由を言い換えていきましょう。
この時に、次の今後の将来設計を考えるという課程が重要になってきます。
今後の将来設計を考える
おそらく技術者、研究者になる道は難しいので、ここで将来設計をしなおしましょう。
方針としては、ここからは学部卒の就職活動と大差ないかもしれません。
- 自分の興味のある分野から業界・職種を絞る
- 専門性が高く、自分に向いていそうな職種を選ぶ
例えば、自分の興味のある分野から業界を絞ることで、こう言い換えることができると思います。
「もともと技術職・研究職に持って大学院に進学しましたが、〜をきっかけに〇〇業界に興味が出てきて、実際に働きたいと思うようになり、大学院に通っている時間がもったいないと思い中退を決意しました。」
ただ、この言い方が使えるのは大学院に進学して間もない時の方が効果が大きいですかね。
「それって大学院を卒業してからじゃダメなの?」という質問に対しては、あくまで自分の興味が業界・職種に向いて、早く仕事がしたいという熱意を見せることがポイントです。
基本的に「既卒」で企業に応募する
将来設計が決定し、ネガティブな理由の言い換えが考えられたら、ここからは企業に応募していきましょう。
基本的には「既卒」「第二新卒」の中途採用扱いで応募していきますが、冒頭でも触れたように、卒業後3年以内は「新卒」扱いで採用してもらえる企業もあります。
参照元
厚生労働省「青少年雇用機会確保指針」
興味のある業界を基本的に受けていくとは思いますが、あまり絞り過ぎないようにしましょう。