何故大学院を中退したか
シンプルに「研究活動に自分が向いていなかったから」という理由です。
このようなことを書くと、「それは大学院に進学するまでにわからなかったの?」とか「甘いでしょ〜」とかいう批判が浮かびそうですが、当時書き残したブログを見てみても、3年以上時を経た今でも、その時点では中退という選択肢を取るしかなかったなと思います。
何故大学院に入ったか
ここで、そもそも世間一般では大学院に行くことは普通ではないのに、何故私が大学院に進学することにしたかを挙げておきます。
- 所属大学の大学院進学率が全学部58%工学部90%で大学院進学が当たり前の環境だったため
- 推薦枠を使って有名な大企業の技術職に就職し、良い給料をもらいたかったため
- 研究活動開始が4年生の後期からのため、自分は研究活動を乗り切れると思っていたため
一つずつ解説していきます。
大学院進学が当たり前の環境だった
大学院進学は金銭的にもキャリア的にも、多くの人にとっては当たり前ではないと思います。
※令和2年度学校基本調査(文科省)より
このデータが示す通り、大学卒業後の進学率は令和2年度で11.3%です。
最大でも平成22年度の15.9%ですね。
それが私の入学した大学は幸か不幸か大学院進学率が
大学院進学率
全学部 約58%
工学部(所属学部) 約90%
だったんですねえ。
この環境であれば就職活動をせずに大学院進学一本に絞って大学生活を過ごすのは普通だと思います。
絞ったというよりは、特に何も考えずそうするものだと思っていたのが正解ですね(笑)
推薦枠で大企業に入社し、高年収が欲しかった
これは今見てみるとそこまで妥当ではないなあ、甘かったなあと思いますね。
一般的に理系大学院の修士課程では学科、専攻ごとに企業の推薦枠というものがあります。
トヨタには○人、ソニーには○人とかですね。
これには下記のようなメリットがあります。
- 企業は優秀な人材を毎年確保しやすくなる
- 学生は就職活動ではなく、研究活動に専念することができる
当時私は漠然とこういう大企業に入れば高い年収がもらえ、将来安泰だと思っていました。
ですが、思い違いをしていたと思います。
- 大企業に入ってもサラリーマンでいる限りは大差ない
- 都市部に住みたいのに、推薦枠が多いメーカー(IT以外)は勤務地が地方になることが多い
上記2点がその理由です。
確かに大企業に勤めてその環境が自分に合えば最高だと思います。
そこそこの年収をもらい、そこそこの生活ができるからですね。
ただ、そもそもそこに到達できなかった私が言えることではないのかもしれません。
研究活動開始が4年生の後期だった
これは大学によると思いますが、私の所属していた大学は比較的研究活動開始の時期が遅かったです。
私の頃の就職活動は4年生の3月に就活が解禁し、面接、内定解禁は8月からでした。
とはいえ、早い人は3年生の6月からインターン等で対策しているわけです。
そんな中で、大学院進学試験が4年生の7〜8月にあり、4〜7月は試験勉強をするとなると、就活はしている暇がないですし、
研究活動が始まるのが9月なので、自身が向いているかどうかなど考える余裕はないですね。
当時自分の趣味関連で別の地域に移りたかったという思いもあり、別の大学院の対策もしていたので、さらに余裕がありませんでした。
以上が私の大学院を中退した理由です。
今後は、大学院に進学すべきかどうか、大学院を中退するとどうなるか、大学院中退検討中の就職活動などについて書いていきます。